所属するゼミの山下先生から留学を強く勧められ、3年生の秋学期にアメリカのサウスカロライナ州にある大学に留学しました。アメリカで強く感じたのは、日本のものづくりがとても優れているということ。店頭に並ぶ商品であるにもかかわらず糸が出た状態の服や、扉が開かない棚が販売されていて、日本の製品の素晴らしさを改めて認識しました。これをきっかけに、ものづくりに携わる仕事に就きたいと考えるようになり、グローバルに働けるメーカーを調べ始めました。
留学中でしたが、オンラインインターンシップを受講するなど、就職活動にも取り組んでいました。内定先の面接では「留学中で時差があり眠いです」と正直に話していたら社員の方の印象に残ったようで、それから数回に渡って社員面談という形で若手からベテラン社員まで、さまざまな方から仕事内容やキャリアに関するお話を伺うことができました。お話を聞くうちに自分が働くイメージを具体化でき「ここで働きたい」と強く思うようになりました。
内定先の企業は事業部ごとに募集が行われます。私が志望したのは銅を扱う銅加工事業の部署。銅は広く使われている素材で、幅広い業界と関わることができますし、グローバルに展開されているので海外で働くチャンスもあると考えたからです。帰国後に面接を受け、内定を得ることができました。入社後は、まず工場で生産管理や入出荷に携わり、その後営業として自動車部品メーカーなどを担当することになる予定です。企業の成長を支えられる人材となれるように頑張ります。

追大は、早くから就職や公務員試験対策に取り組む学生が多く、将来を考えた大学生活を過ごせます。経営学部は2年生の春からゼミが始まり、3年間そのゼミで学ぶことになるので、ゼミ選びが将来に大きく関わってきます。
私が山下ゼミを選んだのは、先生の企業での財務や経営企画などの実務経験を基にした指導を受けたいと思ったからです。授業では、有価証券報告書や中期経営計画をベースに、財務的な観点から企業分析を行います。それらに留まらず、財務数値の背景にある経営戦略や企業を取り巻く外部環境について深く考え、先生や仲間と討議を繰り返すことで、企業活動に対して自分なりの見解を持つことが求められます。このような学習プロセスで、「論理力、批判力、創造力」といった思考力が鍛えられ、就職活動でも大いに役立ちました。
また、先生は米国の大学院で経営学を学ばれ、グローバル企業での実務経験もお持ちでした。そんな環境下にありゼミには留学する学生が多く、英語学習にも積極的だった点も良かったですね。留学は、先生に勧められるまで考えていませんでした。留学が就職先を考えるきっかけになったので、追大でなければ全く違う進路になっていたと思います。