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化粧品から見た社会の意識変革を研究。そして憧れだった美容業界へ。

株式会社資生堂 内定

社会学部 社会学科 4年 奈良県立登美ヶ丘高等学校 出身

(取材内容は2024年1月時点のものです)

有名化粧品メーカーの美容部員の対応がきっかけ。

身近な生活のことから社会全体のことまで幅広く学びたいと考え、追手門学院大学の社会学部に進学しました。
これまでの学びで印象に残っているのは、1年生のときに「家族」をテーマに学んだこと。ある調査によると、大学生の9割は家族と暮らす毎日を「幸せ」だととらえていますが、残りの1割は「不幸せ」だと考えているそうです。私自身は家族に恵まれ、ともに過ごすなかで「不幸せ」を実感したことがありません。しかし自分の身の回りにも、家族に「不幸せ」を感じながら暮らしている人がいることを知ったのは、少しショックでした。これは自分と家族との関係を考えたり、自分とは立場や考え方が違う人の立場になって考えてみたりすることのきっかけになったと思います。また家族の大切さや、「人間は一人では生きていけない」ということを痛感しました。
3年生で「食と農」を切り口に社会を研究するゼミに所属。食べることが好きなこと、そして身近なテーマに惹かれ、このゼミを選びました。フィールドワークとしてコリアタウンのある大阪・鶴橋を訪れ、地元小学校のイベントで実際にキムチを漬けるなど、食を通して他国の文化に触れる貴重な経験をしました。
就職活動を始めた3年生の初めに、私が興味を抱いていたのが、「化粧品」です。ある百貨店の資生堂の店舗を訪れたとき、私に商品を紹介してくれた美容部員さんの対応が、とても素敵で印象的でした。丁寧に商品やメイクについて説明してくれたことはもちろん、まるで家族に接するようなフレンドリーな雰囲気でいろいろとアドバイスをくれたのです。
こんな美容部員さんになりたい…そんな思いから、就職活動は化粧品メーカーを中心にエントリーし、会社訪問を実施。その結果、第一志望だった資生堂に内定することができました。

ジェンダーレス化する美容文化を研究。

卒業論文でも化粧品に関連したテーマを設定。1年生にジェンダーに関する授業を受講してとても刺激的だったこともあり、「ジェンダーレス化する化粧品」というタイトルで研究を行いました。近年、男性向け化粧品が販売されるようになり、男性俳優やK-POPアーティストが化粧品のCMに起用されています。こうした傾向の分析や、女性の目から見た「男性の化粧」の印象などを調査し検証を行ったところ、女性の70%が男性の化粧に対して好感度を持っているという結果に。この分野の将来性を感じることができました。
卒論を手掛けた時期は就職活動を行った時期と重なりますが、ゼミで発表を行い、ゼミ仲間たちと意見を交換しながら学び合った3年生~4年生の2年間は、大学生活でとても密度の濃い充実した期間だったと思います。
入社後は、かつて私に対応してくれた美容部員さんのような接客を目指したいと思います。資生堂には美容部員の上級職として「資生堂トップビューティースペシャリスト」(STBS)があるので、将来的にはそんな美容のプロとして活躍することが目標です。

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