大阪国税局 国税専門官 門真税務署 勤務
経済学部 経済学科 2021年3月卒業 大阪府・大阪電気通信大学高等学校 出身
(取材内容は2021年12月時点のものです)
現在私は国税専門官として、門真税務署で働いています。国税専門官を目指すきっかけは追大でのふたつの学びでした。ひとつ目は、租税論の授業です。所得税の申告書を作成したり、ゲストスピーカーとして登壇された茨木税務署の方のお話を聞いたりして興味が湧いたのです。ふたつ目は、就職活動に役立つと考えて受講した学内の宅建士対策講座です。講座の学びを通して、法律自体に強い興味を抱きました。加えて、資格講座の先生の熱い指導に感銘を受け、「この先生のもとでもっと学びたい」と公務員試験対策講座を受講したことも大きな契機でした。
公務員試験は出題範囲が広く、食事・睡眠以外のほとんどの時間を試験勉強に費やしました。大変でしたが、対策講座の先生の熱心な指導により知識とモチベーションを高め、筆記試験に無事に合格。面接に際しては、事前にゼミの先生から面接対策のアドバイスをいただけたこともあり、倍率の高い大阪国税局に採用されました。
将来へとつながる実践的な学びと、学生のやる気を引き出し、親身にサポートしてくださる先生方の存在が追大の魅力だと改めて感じます。
私は資産課税部門に所属し、相続税、贈与税、所得税の中の譲渡所得についての税務調査を行っています。具体的には、納税者の方に電話をかけて申告書の不明点を確認したり、ご自宅を訪問して調査を実施したりします。また、税に関する相談事務や指導なども担当しています。
相続や贈与にまつわる業務のため、幅広い年齢、さまざまな業種の方と接します。その際に役立っているのが追大時代のゼミでの学びです。私が所属したゼミの先生は前職でシンクタンクに勤務されており人脈が広く、自治体職員やジャーナリスト、ベンチャー企業の起業家など、多彩な専門分野のゲストスピーカーを招いて講義を展開してくださいました。外部講師の方々から学んだ、専門的なノウハウや考え方、発想法などを用いることで、年配の方や専門職の方ともスムーズにコミュニケーションでき、的確な税務調査を行えています。
また、税に関する高い知識が求められる職場で1年目から活躍できているのは、追大で勉強の方法を基礎から鍛えていただいたからに他なりません。税法は非常に難解な法律で、特例も多く、しかも毎年改正があるため、常に学び続ける必要があります。しかし、社会人になると、勉強のためのまとまった時間を取るのが困難です。その状況で常に意識しているのが、資格対策講座で教わった隙間時間の効果的な活用です。実際に私は、食事前の15分や通勤電車の中で教科書やテキストを見て税法の勉強をしています。追大で養った勉強手法や学修習慣が自分の強みになっていると、社会人になって実感します。
税金は、行政を動かすために必要不可欠であり、国税を適正に徴収することが社会貢献となります。今後も税についての知識をさらに高め、税のスペシャリストとして、人々の暮らしを支える一助になりたいと考えています。
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