法務省(神戸地方検察庁) 内定
社会学部 社会学科 4年 京都府・龍谷大学付属平安高等学校 出身
(取材内容は2021年11月時点のものです)
国家公務員採用一般職試験の受験後、官庁訪問に参加した私は、検察庁の役割について認識を深めました。犯罪被害者の心情に寄り添うように犯人を起訴して裁判、判決を下す。そんな社会正義の実現に貢献したいと考え、検察庁を選んだのです。
いわゆる野球少年だった私は、スポーツ推薦で追大に入学。思うところがあって1年次に退部しましたが、それまであまり勉強に熱心でなかった私が公務員試験に合格し、検察庁に内定したことには私自身が驚いています。
2年次に宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士の資格を取得、3年次には行政書士に合格したのですが、内容的に重複した部分も多く、効率よく取り組めました。
公務員対策講座では、新聞を題材に世の中の仕組みや流れを知り、意見を発表する機会が多かったのが印象的です。読解力やプレゼンテーション力はもちろん、課題解決に向けての論理的思考力が養われた自負があります。「自分って、こんなに頑張り屋だったっけ?!」と思うくらい勉強に打ち込めて、そうするとますます先生が応援してくれるのでその気になって……。人間的な成長と言う意味でも、自分自身が大きく変わっていきました。
いま思えば、新聞の精読を通して社会課題への意識が深まったことも、検察庁での業務をめざしたきっかけとなったのかもしれません。検察庁では検察事務官として配属されますが、副検事を経て検事へのキャリアアップも視野に入れています。
社会学部を選んだのは、世の中に役立つことを幅広く学べると思ったからです。実際に社会へ出て知見を広げた機会としては、国立民族博物館や滋賀県立琵琶湖博物館へのフィールドワークが挙げられます。前者を通じて国際社会の多様な文化への理解が深まり、後者では豊かな自然環境に触れてSDGsへの意識も高まりました。
演劇・表現コミュニケーションを専門とする横田修先生のゼミも面白かったですね。演劇サークルの顧問をされている横田先生のもと、少人数グループで演劇を創作し、みんなの前で披露しました。メッセージの訴求性を高めるために適切な言葉と動作を考える取り組みを通して、発想力と表現力を磨きました。
「人間関係学」や「犯罪社会学」、「消費社会論」といった授業も、興味深く学ぶことができました。人間の心理や行動についての関心が高まり、あらゆる視点や角度から見つめ、解析するための知識と技術を身に付けたことは、検察業務における私の強みになります。
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