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生き方を支える「仕事」を通して、人材育成に携わりたい。

厚生労働省(大阪労働局)内定

社会学部 社会学科 4年 兵庫県立伊丹北高等学校 出身

(取材内容は2022年12月時点のものです)

社会調査士の実習で、心にささった「女性」と「仕事」の問題。

大学に入るまでは、まだ「自分が何になりたいか」に対する明確な答えを見つけられずにいました。そこで、どんな職業に就こうとも必ず関わることになる、「社会」について学ぼうと社会学部に進学。そこで「社会調査士」の資格取得をめざして取り組んだ実習が、この内定先に至る大きな転機となりました。調査のテーマは「子育て」。通常のレポートなら本やネットで資料やデータを集めていきますが、この実習では子育てサロンに集うお母さん方に直接インタビュー。「コロナ禍のリモートワークで家事の負担が軽減されたか」などについて、生の声を聞くことができました。そこで痛感したのが、「いまの社会は、まだまだ働く女性に優しい環境ではない」ということ。「何か自分が力になれることは」と考えたときに、1年生から取り組んできた難関公務員試験対策プログラムの学びが、頭のなかでつながったのです。
私がこのプログラムに参加した理由は、大学受験で第一志望に合格できず、なくした自信を取り戻すためにチャレンジしようと思ったのです。けれど、講座に参加するなかで、どんどん知識が自分の中に入ってくる喜びに目覚め、「この知識を社会の中で役立てたい」と意識するようになりました。さらに、これまでにない貴重な経験となったのが、自分の合格した試験について、後輩の勉強をサポートするという取り組みです。「自分がわかっていることを、相手にわかってもらう」だけのシンプルなことが、どれほど難しいかを体感。「人を答えに導く」大変さとやりがいを味わえたことも、志望を決めるうえで大きな後押しとなりました。

育児も仕事も生き生きと楽しむ、
そんな女性のひとりとして社会を変えたい。

私が大阪労働局で積極的に関わっていきたいのは、地域のハローワークを拠点とした「就労支援」です。学生の皆さんにはあまり関わりのない場所ですが、「女性だけのハローワーク」や「お母さんのためのハローワーク」など、女性の活躍を特別に支援する活動も行われているんですよ。もちろん、家庭に入って家族を支えることが大切な仕事、という考え方もあるでしょう。けれど私自身、いろいろな就職活動を経験するなかで、「人間の根底を支える」仕事の大切さを強く感じました。だからこそ、あらゆる立場の方の就労を支援していく、この内定先に惹かれたのです。
大阪労働局の幅広い仕事のなかには、労働保険の給付状況や障害者の雇用率などを調べる業務もあります。そのときは、学部で実践した社会調査が役に立つはずです。また、相談に来てくださった方の特性や考え方を理解し、ふさわしい仕事に導くという「人材育成」の面では、講座での指導経験が活かせるのではないかと考えています。人生の目標を見つけられずにいた私が、この大学で進むべき道を見いだせたように。ひとりひとりの方が自分らしい場所で活躍できるよう、力強くサポートしていきたい。そして私自身も、家庭を持って育児をするようになってからも、働く女性として末長く輝きつづけたいです。

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