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歴史や文化から“今”を読み解き、営業の現場に活かしていく。

味覚糖株式会社 内定

文学部 人文学科 歴史文化専攻 4年 大阪府・大阪電気通信大学高等学校 出身

(取材内容は2025年10月時点のものです)

好きを軸に、世界中の歴史を幅広く探究。

夢だった社会の教員免許を取得できる大学を探し、追手門学院大学へ進学しました。高校時代は理系コースでプログラミングを学んでいましたが、もともと好きだった社会や歴史を研究したいという思いが強く、進学先は「好き」を軸に選びました。
歴史文化専攻では、日本史にとどまらず西洋史や中国史など、幅広く世界の歴史を学べます。さらに伝統芸能やメディアといった歴史を取り巻く文化にも踏み込み、出来事の背景や人々の価値観を立体的に捉える視点を養うことができました。歴史好きの自分にとって、毎回の授業が次の興味へとつながっていく充実のカリキュラムだったと感じています。
1年次の「新入生演習」では、教授と直接対話する機会も多く、授業や将来の話など気軽に相談することもできました。新入生演習は学科横断で行われるため、別専攻の友人も増え、いまでもお互いに刺激し合える関係が続いています。

先生や友達の支えがあったから文武両道を実現できた。

一番力を注いだことは部活動です。ラグビー部に所属し、スクラムの最前列を担う「プロップ」を担当。9日間の合宿や遠征、週7日の練習にも精一杯取り組みました。激しい当たりに耐え、最後まで押し切るポジションだからこそ、体力だけでなく「やり切る意思」を鍛えられた4年間だったと感じています。部活とアルバイト、そして教職課程の両立は簡単ではありませんでした。1限や5限の授業が多く、練習時間と重なる日もありましたが、教授に相談して時間割を変更してもらうなどの工夫を重ね、練習に間に合うように調整。時にはキャンパス間を1日に3往復したこともありました。親身に寄り添ってくれる先生たちの支え、そして励まし合う仲間の存在があったからこそ、最後まで走り抜けることができたと思います。課題や教育実習の進み具合を共有し、心が折れそうなときも友人たちと互いに背中を押し合えた経験は、一生の宝物になりました。
学びの面では、2年次の「メディア文化論」が転機に。新聞やテレビだけでなく、服や玩具、流行そのものも意味を運ぶメディアになり得るという視点に触れ、世界の見え方が一気に広がりました。さらに「東洋史概説」では古墳の現地調査のほか、専門データベースで史料を探し、要点を自分の言葉へと再構成。そのプロセスを何度も往復したことで、情報を深掘りし、相手に伝わる表現へ整える力が身につきました。事実を集めて仮説を立て、検証して言語化するこのプロセスは、社会に出てからも活かせると感じています。

就職後も歴史を紐解き、話の切り口へと繋げていく。

教員免許を取得しましたが、まずは企業で実践的な経験を積みたいと考え、営業職を軸に就職活動をスタート。人と話すことが好きだということもあり、得意と感じていた面接は全て通過することができました。しかし文章で伝えることは苦手だったため、就職・キャリア支援課を活用してES(エントリーシート)の言い回しや構成を改善。自分では生み出せない言葉選びなどを提案してもらえたことで、さらにステップアップできたと感じています。
内定先の食品メーカーでは、まずは基礎を固め、営業についてしっかりと学んでいきたいと思います。商談の糸口をつくる力を育てるため、ニュースや文化系の記事に日々触れて話題の引き出しを増やし、将来を見据えて英語の学び直しにも挑戦するつもりです。
大学の学びで得た「歴史や文化から現在を読み解く視点」、教職・部活で培った「やり抜く力」も活かし、卒業後は挑戦と成長を欠かさず頑張っていきたいです。

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