教員採用試験合格(中学校国語)
国際教養学部 国際日本学科(現:文学部) 4年 大阪府立槻の木高等学校 出身
(取材内容は2021年12月時点のものです)
追大の国際教養学部は、1年次からの必修授業や選択必修授業が、教員免許取得にそのまま活かせるため、文学を学びたいと考えながら、教員を本当に目指すかどうか迷っていた私に最適でした。
入学後、まずは教員に関わることを体験してみようと考え、教職支援センター※の紹介で、障がいを抱える生徒の学修支援のボランティアに挑戦しました。言語での意思疎通が難しく、最初は軽く蹴られたりもしましたが、生徒のことを思い、根気よく接していると、最後には心を開いてくれ、ハグまでしてくれたのです。感動すると同時に、教師という職業を本気で目指すようになりました。
2年次からは模擬授業も始まりましたが、最初は全く上手にできませんでした。そこで、教職支援センターに豊富にある指導書を読み込んで要点を勉強したり、休み時間に空き教室を使い、先生からの「生徒と対話するように心がけて」というアドバイスを意識して何度も練習を行ったりしたのです。練習を積み重ねることで、話すスピードや問いかけのタイミング、授業の構成が洗練されていき、分かりやすい授業ができるようになりました。授業を行うこともどんどん好きになり、実際に採用試験本番でも自信を持って模擬授業を行えました。
学部の授業では、多彩な知識を学べました。特に印象深いのは、和歌や漢文、古文を探求する「日本語のための古典」です。実は大学に入学するまで古文や漢文に苦手意識がありました。しかし、「日本語のための古典」では、先生が文法にとらわれない教え方をしてくださり、古文や漢文の魅力に気づき、大好きになったのです。この経験から、自分が教壇に立つ際も、生徒に興味を抱かせる教え方をしたいと考えるようになりました。
また、2年次からのゼミ活動では近現代文学を研究。小説を1つ取り上げ、作者自身の生い立ちや作品が描かれた時代背景などを調査して、最終的に自分の見解を発表しました。みんなの発表を聞く中で実感したのは、同じ作品を読んでも多彩な読み方があるということです。この気づきを活かし、自分が行う授業でも「この読み方が正しい」と押しつけるのではなく、生徒それぞれが自由に読み、想像力を育てられる授業をしようと決意しました。
採用試験に向けては面接対策が非常に難しかったです。何を話してよいか分からなくなり、面接練習では完全に固まってしまったこともありました。一人で悩んでいると、教職支援センターの先生が「教職支援センターに来て、みんなで議論すると見えるものもあるよ」と声をかけてくださり、先生や仲間と面接について話すようになったのです。その中で「どんな教師になりたいか」、「どんな生徒を支えたいか」という考えがまとまり、自分の中に明確な軸が確立しました。それにより、どんな問いに対しても、ブレない回答ができるようになりました。教師になるという夢を叶えられたのは、同じ目標に向けて頑張る仲間と、徹底的にサポートしてくださった追大の教職支援センターのおかげです。
※2022年4月以降は、教職支援室へ名前を変更
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