心理学部インタビュー
心理学部 心理学科 心理学専攻 3年 大阪府・大阪学芸高等学校 出身
(取材内容は2024年11月時点のものです)
小学生のとき、カウンセリングに通っていました。当時は遊びに行く感覚でしたが、とても心が軽くなったことを覚えています。中学生頃から、カウンセラーの仕事や心理学に興味を持つようになりました。
ただ、心理学といってもさまざまな領域があるため、高校時代はどの大学の心理学部に進むべきか悩んでいました。担任の先生に相談したところ、紹介されたのが追手門学院大学の心理学部です。幅広い領域を学んだうえで、コースに分かれて専門性を高めていくことができるので、興味が漠然としていた私にはぴったりでした。
そこで1年生のときは、人間関係から教育、ビジネス、犯罪と、できるだけ多岐に渡る授業を受けてみることに。そのうえで、2年生から発達・教育心理学コースへ進みました。子どもの精神と身体の発達について学ぶため、自分が親になったときにも役に立つ知識が身につくと感じています。
今とくに興味をもっているのは、感情の動きやコミュニケーションについて。ゼミでは、相手を尊重しながら自分の感情や意見を正直に伝えるコミュニケーションスキル「アサーション」のトレーニングをしています。
ロールプレイを通して学ぶことが多いのですが、とくに印象に残っているのは「大切なものを貸してください」と頼まれたときの断り方。初めて行ったときは「ごめんなさい」を繰り返し、相手に諦めてもらうことしかできませんでした。でも3年生になって取り組んだところ、自分の気持ちを伝えたうえで代替案も提示できるように。成長を実感して、うれしくなりました。
また、2泊3日のゼミ合宿にも参加しました。いつもはよく知っているゼミのメンバー同士ですが、合宿では院生や講師の方など、初対面の方とのロールプレイに挑戦。新たな視点や考え方に触れることができて、とても刺激を受けました。
心理学を学ぶ前の私は、誰かとコミュニケーションをとるとき「正しいこと」を伝えるのが最善だと思っていました。でも今は、考え方や感じ方は人それぞれであり、自分にとっての正論を押し付けることがすべてではないと理解しています。会話のなかで「普通は」という言い方もしなくなりました。「私」を主語にして自分の意見として伝え、相手のことを否定しないように心がけています。
また、人の話を聞く力も身についたと感じています。アサーションはもちろんですが、犯罪被害者の心理なども学んだので、辛い思いをした友達にも寄り添えるようになりました。人間として成長できたと感じています。
卒業後はカウンセラーになることも視野に入れていましたが、今は民間企業に就職する予定。どんな道に進んだとしても、円滑にコミュニケーションを取れるスキルは役立つと確信しています。
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