大阪地方検察庁(検察事務官)内定
心理学部 心理学科 心理学専攻 4年 高松市立高松第一高等学校 出身
(取材内容は2022年12月時点のものです)
「なぜこの人は、こんな犯罪に走ってしまったんだろう」テレビなどで事件のニュースを目にするたび、いつも気になっていた高校時代の私。そんなふとした興味を追大の心理学部で深めたことが、検察庁の検察事務官という仕事につながったのだと感じます。
数ある心理学部から追大を選んだのは、犯罪心理を扱うコースがあるなど、専門性の高さに惹かれたからです。実際に学んでみて、いっそう領域の奥深さを実感。考えた末に「臨床心理」のコースを選択したのは、拒食症やひきこもり、DVなど、身近な社会問題に関わる心理を学んで、実生活に活かしたいと思ったからです。
こうした学部の学びと並行して取り組んでいたのが、難関公務員試験対策プログラムです。1年生では宅建士に合格しましたが、2年生の行政書士試験では不合格。3年生の再試験で合格することができました。すべてを成長に結びつけられたのは、各試験に向けた対策講座のおかげです。とくに、入学したての5月からスタートした宅建士対策講座では、朝から夜遅くまで学生主体でおこなう自主学修に参加。同じゴールに向かう仲間と、自ら切磋琢磨しあって励ましあう、人間同士の濃密なつながりを人生で初めて経験しました。
また、3年生の公務員試験対策講座では、日常で気になったニュースなどを取り上げて発表する機会を何度も経験。単なるテスト対策の域をこえて、知識の幅や視野を広げることができました。この頃から、積み重ねてきた法律の学びや社会への関心、心理学の学びなどを総合的に活かせる場として、検察庁という進路を意識するようになっていきました。
私が検察を志望する前から公務員をめざしていたのは、現役バリバリの公務員である母が身近にいたからです。自立した女性として仕事も家事もこなし、忙しいながらも生き生きと働く母は、私にとって憧れの存在。「同じ公務員として活躍したい」という気持ちが、難関試験に向けて学びつづけるモチベーションとなりました。
けれど、念願の国家公務員試験に合格し、検察庁への道が開けたとき、私の心は大きく揺れていました。「家族と離れて大阪で勤めるより、地元で公務員となった方が喜ばれるのでは?」という思いがあったからです。そのときに先生が、「やりたいことを犠牲にするより、後悔しない道を選べば、必ず親は喜んでくれる」と仰ったことが、私の迷いを吹き飛ばしてくれました。
内定をいただいた検察事務官という仕事は、検察の事務サポートをはじめ多岐にわたり、検事から被疑者までさまざまな立場の人と関わる必要があります。そのなかで、ゼミや講座の仲間と育んだコミュニケーション力や、身につけた法律や心理の知識が、きっと役に立つはず。どのような場所に配属されても、その現場の第一線で活躍し、母や家族に誇らしく思ってもらえる社会人をめざしたいです。
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