OIDAI理工ラボ

未来を創る、追大理工学部

追手門学院大学
情報工学科

実現したいのは、誰もがAIを当たり前に使い、それぞれの課題を解決できる未来。

宮本 行庸 先生

進化してきた情報技術の中でも、今カギを握るのはAI(人工知能)。第3次AIブームに突入したといわれ、技術開発が一定の水準に達したことで、「創る」から「使う」時代になってきています。宮本先生も、AIをいかに社会に役立てるかを考え続けている一人。スマートフォンを持つことが普通になったように、誰もが当たり前のものとして便利にAIを使える未来をめざしています。また、宮本先生は国際活動にも力を入れており、アジア7か国でICT人材を育てる国家的なプロジェクトにも携わっています。

ごく身近なところにも広がっているAI活用の可能性

宮本先生が取り組んだ身近なテーマの一つが、AIを使ってYouTube®の視聴者数を上げることです。ネット上に動画があふれる中、重要なのはサムネイル画像ではないか。そう考え、AIで画像を分類し、視聴率が上がるサムネイル画像の傾向をつかみました。また、別の取り組みでは、Googleが提供しているAI開発ツールを使って、外国語の習得に役立つ発音判定システムを構築。タイ人が日本語を学ぶという設定で、日本人と学習者の音声データをAIに学習させ、同音異義語のアクセント違いまで判定できるほど精度を高めました。このシステムは他言語にも応用できます。このように、AIの活用フィールドは無限に広がっているのです。

失敗を恐れず、誰の役に立つのかを意識することが大切

結果がいち早く出ることが、情報分野の研究のいいところだと宮本先生。たとえば宇宙の端を見てみたいと思っても、自分が生きている間に実現できるかどうか…ですが、情報分野では一晩で今までになかった挑戦も可能です。もちろん挑戦して失敗することもありますが、いち早く失敗して学び、次に活かすことが大切です。そして何より、宮本先生が学生に伝えたいのは「自己満足に終わってはいけない」ということです。宮本先生自身、最初はゲームを創りたいという動機で情報分野に興味をもったそうですが、大切なのは自分だけが楽しむのではなく、誰かの役に立つこと。もっと言えば、社会課題を解決すること、それを忘れてはなりません。

理工学部
情報工学科
宮本 行庸 先生

博士(工学)。神戸大学大学院 自然科学研究科 知能科学専攻 博士後期課程修了。AIと国際活動を両輪とした自身のライフワークを、苗字が同じ歴史上の剣術家・宮本武蔵になぞらえて“二刀流”と語る。海外で情報教育の講義をする際も、外国人の心をつかむ武士の格好で臨み、“サムライ先生”と呼ばれて授業は常に満員御礼。国際活動を重ねるうちに多言語を操るようにもなり、英語に加えてベンガル語やタイ語でもコミュニケーションがとれる。今後はクメール語にも挑戦する予定。