学部案内

心を深く理解し、
人間関係から教育、ビジネスまで
これからの情報社会を生きるために必要な
「使える心理学」を身につける。
心理学は人間関係や教育、ビジネス、犯罪抑止など、さまざまな分野に応用ができる学問です。 心理学部では、 これらの多様な領域をカバーする4コースを開設。 3年次からは、「3つの実践プログラム」もスタートし、 専門分野を将来の実生活において実践的に活かすスキルを学びます。
-
1年次
心理学の専門的な基礎を学びます。
-
2年次
4つの専門コースでの学びがスタート。ゼミ選択の準備をします。
-
3年次
ゼミの研究と並行し、「3つの実践プログラム」に取り組みます。
-
4年次
研究成果の集大成として、卒業研究・卒業論文に挑みます。
4年間の流れStudy flow
学びの領域Territory
充実した専門領域の専門教員陣による、
心理学すべての領域が学べる
4つの専門コースと3つの実践プログラムの組み合わせにより、
専門性を実践の場で活かす力を身につけます。
-
社会・犯罪心理学コース
-
複数の人がいる状況での個人の心理や、犯罪に至る心の動き、人々の犯罪に対する意識などを学びます。
○社会心理学 ○対人行動論 ○司法・犯罪心理学 など
-
認知・脳神経科学コース
-
五感と心の結びつきなど、身体と精神のメカニズムを、心理学の実験を通じて追究します。
○神経・生理心理学 ○認知心理学 ○感情心理学 など
-
発達・教育心理学コース
-
人間の発達と心の関係や、教育現場での心の問題について考察。子どもの成長・発達を支援する力を養います。
○発達心理学 ○子ども学 ○カウンセリング心理学 など
-
臨床心理学コース
-
カウンセリングや心理療法、心理検査法などの実習を中心に、臨床心理士になるための基礎力を身につけます。
○健康・医療心理学 ○障害者・障害児心理学
○司法臨床心理学 など
- 進路
イメージ -
- 心理専門職
-
- ○公認心理師
○臨床心理士
○臨床発達心理士
○学校心理士
○認定心理士
○心理カウンセラー - ○スクールカウンセラー
○児童相談所職員
○家庭裁判所調査官
○社会福祉士
など
- ○公認心理師
- ビジネスに活かした職種
-
- ○マーケティング職
○マネジメント職
○人事職
○コンサルタント職
など
- ○マーケティング職
学びの特色Features
国家資格 公認心理師の受験資格取得に対応
多岐にわたる分野での活躍が想定されています
大学院進学
大学院心理学研究科博士前期課程には、3つのコースがあり、そのうち「臨床心理学」「生涯発達・生涯教育心理学」の2つのコースで国家資格である公認心理師の取得に対応。充実した環境の中、高度な専門知識をもとに、臨床心理士、臨床発達心理士、学校心理士の資格取得を目指すなど、各分野の専門的な研究を行っています。
Pick up 科目Pick up Subject
社会・犯罪心理学コース
- 産業・組織心理学
-
働く動機、キャリア発達、リーダーシップ、職場のメンタルヘルスなど、働くことや組織に関する心理学の知見を学びます。
- 社会心理学講読
-
英語で執筆された社会心理学に関する学術論文のディスカッションを通じて、学術論文の読み方、建設的な批判の仕方を身につけていきます。
認知・脳神経科学コース
- 社会認知神経科学
-
ヒトは複雑な社会を形成しており、その中で適応的に生きるための能力を脳の機能として理解しようとする学問を学びます。
- 感情心理学
-
人は感情の生き物です。感情を理解することなしに人を理解することはできません。この授業では感情のありようと制御を考察しています。
発達・教育心理学コース
- 教育心理学
-
教育心理学の重要なトピックである、学習・発達・動機づけ・評価・特別支援などに関する心理学的知見を紹介します。
- 子ども学
-
さまざまな心理学の知見をもとに、主に「関係性」の観点から、子どもの心の成長・発達や現代社会における課題について考えます。
臨床心理学コース
- 心理面接実習
-
表現療法やカウンセリングなどの心理療法の理論と技法の基本を、ロールプレイ体験を通じて学びます。
- 司法臨床心理学
-
犯罪者、非行少年、被害者の心理とその援助方法について、実際の犯罪現場の話をもとにしながら学びます。
取得できる資格Licence
● 中学校教諭一種免許状(社会)
● 高等学校教諭一種免許状(公民)
● 産業カウンセラー(受験資格) (※一般社団法人日本産業カウンセラー協会が実施する「産業カウンセラー養成講座」の修了が必要)
● 認定心理士(認定資格)
● 学芸員
● 臨床発達心理士(大学院在学中受験資格)
● 臨床心理士(大学院修了後受験資格)
● 学校心理士(大学院修了後受験資格)
● 公認心理師(大学院修了後受験資格)
● 社会教育主事 (※卒業後、1年以上社会教育主事補を務めた後に取得)
● 准学校心理士 (※教員免許取得者に限る)
進路実績Career path
-
就職率※
99.5 % -
- 主な進路一覧
- 前田道路株式会社/株式会社ミルボン/株式会社コーセー/株式会社マイナビ/トランスコスモス株式会社/西日本旅客鉄道株式会社/日本郵政株式会社/日本郵便株式会社/リコージャパン株式会社/イオンリテール株式会社/株式会社セブン-イレブン・ジャパン/株式会社近鉄百貨店/株式会社ニトリ/ロクシタンジャポン株式会社/株式会社ディーエイチシー/住友生命保険相互会社/大樹生命保険株式会社/株式会社かんぽ生命保険/エスリード株式会社/独立行政法人国立病院機構/合同会社ユー・エス・ジェイ/日本エス・エイチ・エル株式会社/大阪府警察本部/大阪市役所/愛知県庁/大阪府(教員)
(2019〜2021年度卒)
※2022年3月卒業生就職率/就職率は就職活動者を分母とした場合の率です。
ゼミ・コース紹介Seminar
-
社会・犯罪心理学コース
-
日常生活の疑問をテーマに論理的思考を身につける
宮川 裕基 講師専門分野:社会心理学、臨床心理学
人と人との関わりにおいて、私たちが感じる気持ち、私たちの思考、行動の特徴やそれらの原因を科学的に学びます。例えば「SNSを常にチェックしておかないと不安になるのはなぜだろう」、「つらいときに自分とどう向き合ったらよいのだろう」といった、日常生活に根付いた疑問がテーマとなります。自分の興味関心に応じた研究論文を読み込んだり、先行研究を基にゼミメンバーとコミュニケーションを取りながら課題や研究に取り組み、自主性や論理的な思考力を身につけます。
行動心理を学び、社会人として幅広く活躍できる力を修得
増井 啓太 准教授専門分野:社会心理学、実験心理学
社会・犯罪心理学コースでは集団と個人・個人と個人といった個人の心理や、犯罪者側の心理と犯罪被害者側の心理などについて学びます。1年次で心理学の専門知識に触れられるなど、早期から理論と実践を修得できるのも特徴です。集団の中でリーダーシップを発揮できるための行動心理や積極性、主体性などを身につけられるほか、3年次からのゼミ活動では、幅広い心理学領域の中からコースを横断して興味・関心のあるテーマを研究することも可能です。
-
認知・脳神経科学コース
-
人が他者の顔を認識する際の脳の動きを科学的に実証する
小野田慶一 教授専門分野:認知神経科学、実験心理学
小野田ゼミでは、社会脳や高次認知機能を対象に、その個人差や生物学的基盤を調べる研究を行っています。例えばある学生は、ネガティブな感情をどのような方略で制御することが効果的なのか、その際にどのような脳活動が起こっているかなどを調べています。ゼミ生は各自で興味のあるテーマを見つけ自主的に取り組みますので、担当教員の守備範囲を超えて、幅広いテーマが扱われています。科学的思考を養うことを重視して、研究活動を行っています。
人が他者の顔を認識する際の脳の動きを科学的に実証する
田中 秀明 准教授専門分野:認知神経心理学、生理心理学
高密度脳波計を用いて、私たちが人の顔を認識する際の知覚実験を行っています。例えば、素顔・アイシャドウ・口紅をした顔であれば口紅をつけた顔が最も注意を引くことや、女性の髪の毛は長髪の方が引きつけられることなどを科学的に実証。この実験の論文は世界的な学術雑誌にも掲載され、有意義な結果であると認められています。これらの実験・論文を通じて、実社会で求められる情報収集力や判断力、発想力、論理的な思考力などを養います。
-
発達・教育心理学コース
-
パッとわかって記憶に残る。そんな表現に共通する法則とは!?
豊田 弘司 教授専門分野:教育心理学
教育現場において、どんな工夫をすれば児童・生徒が知識を定着しやすいか―。例えば「明るい」という言葉の場合、「部屋が明るい」より「照明をつけると明るい」と表現する方が憶えやすい。豊田ゼミではそれが「なぜ憶えやすいのか」「もっと良い表現は無いか」などを心理学的なアプローチから探究。その過程で学生は表現の柔軟性を獲得。正確に印象深く伝える技術はビジネスの現場をはじめ一般社会でも広く役に立ちます。
人がより良く生きるためのカウンセリング能力で
現代社会を生き抜く三川 俊樹 教授専門分野:カウンセリング心理学、学校心理学
「キャリア教育とキャリアカウンセリングの推進」や「家庭の養育力・教育力の支援」などを研究しています。2年間のゼミ活動では、心理調査法を用いた卒業論文・卒業研究レポートの作成と、教育ボランティアとしての心理教育的援助能力を高めることが目標です。また、ゼミでの合宿研修ではゼミ生・教員・卒業生が活発に交流してグループワークを行い、卒業研究につながる課題を明確化すると同時に、社会でも通用する実践的なカウンセリング能力を身につけます。
-
臨床心理学コース
-
心の仕組みを学び、支援やケアに活かせる知識や技術を身につける
益田 啓裕 准教授専門分野:臨床心理学、福祉心理学
「人は幸せになるために学ぶ」という基本に今一度立ち返り、よく生きるために有用な心理学の知見や技法を、体験的に学んでいきます。ゼミ生同士の対話を通じて自らを振り返りながら、これからの人生で大切にしたいことをテーマに据えて研究を進めていきます。「心がしなやかな人にはどんな特徴があるのか?」、「傷ついたり失敗したりしたときはどうしたら前向きになれるのか?」、「安心感のある子育てとはどのようなものか?」。このようなテーマに心理学研究の手法を用いて取り組み、得られた知見を客観的かつ明確に伝える力を養っていきます。
心理学の知見を学び、社会に活かせる知識や技術を身につける
櫻井 鼓 准教授専門分野:臨床心理学、トラウマ
臨床心理学コースではカウンセリングや心理面接などの方法・技術といった、より実践的な力を伸ばします。2年次までは学生を心理カウンセラーやクライエントに見立てた演習でノウハウを磨き、3年次からの実習では実際の現場で心理カウンセラーとして必要となる力を養成。公認心理師や臨床心理士などの資格取得を目指すだけでなく、円滑な人間関係の構築など社会で活きる心理学の知見を学び、さまざまな分野で活躍できる能力や人間性を身につけます。