新しい物質に電気電子機能を宿し、材料へ

Tsuyoshi Takami

高見 剛教授、博士(工学)

関連リンク:研究者総覧(教員データベース)

電気・電子材料、エネルギー、物質科学

※2025年4月開設

電気電子工学科

研究の概要

「新しい材料に機能を宿す」、との志のもと研究を行っています。どのような元素をどのように構造へ組み上げるが、機能に直結します。想像しましょう、他の人とは違ったユニークなこと、例えば世界初の材料を社会に役立たせることを。蓄・創・省・再エネルギーなどのグリーンエネルギーにつながる機能をもつ電気電子材料を研究対象とします。機能解明には、量子ビーム(X線や中性子)を用いた最先端かつ高度な計測・解析技術を使用します。電気電子分野で、モノ(材料)とコト(機能・機序)の二刀流を先導し、人類が直面している問題に対して、グリーンをキーワードに研究に取り組んでいます。将来、自動車、電気機器、化学などの製造業を中心に開発・研究に携わることができます。

研究成果の社会での実装、活用シーン

正極、負極、固体電解質としての機能を発現できれば、蓄電池へと展開できます。特に、既存のリチウムイオン電池の性能を凌駕する全固体電池としての活用が期待されます。電池以外にも、電気機器、化学などの製造業を中心に開発・研究に貢献できる可能性も高いです。既存の電池産業の進化に加え、ドローンタクシー・電動航空機へのモビリティー革命、成層圏通信などのネットワーク革命といった新しい革命開拓への価値を生み出します。

高校生へのメッセージ

問題解決に注力する大学受験とは異なり、自分で考えて問題提起して、解決する能力を培います。好き嫌い、向き不向きで悩むよりも、飛び込んでみましょう。きっかけさえつかめば、実力は後から必ずついてきます。持続的イノベーションに加え、破壊的イノベーションを目指した研究を行っています。その過程では、ものすごく真剣なことと同時に、楽しくワクワクするくらい遊び心を持つことも大切です。