小学校でのプログラミング教育は、なぜ行うのかそして各教科のなかでどのように行ったらよいのか

Shoichi Komaya

駒谷 昇一教授

教育工学、ソフトウェア工学

※2025年4月開設

情報工学科

研究の概要

2002年から高校の必修科目である情報は、2022年から情報Ⅰとなり、いよいよ2025年の共通テストに加わることとなりました。その2年前の2020年からは、小学校でプログラミング的思考の教育が必修となりました。

では、プログラミング的思考とは何でしょう、文部科学省の指導要領では、各教科のなかでプログラミング的思考の教育を行うことが推奨されていますが、プログラミング言語を教える教育ではない、とされています。私の研究では、算数や理科だけでなく、プログラミング的思考を具体的に国語や社会や体育などの授業で行う場合の教材の研究と開発を行っています。パソコンやタブレット端末を用いないプログラミング教育の教材もあります。

フィッシング詐欺などの被害が増加傾向にあり、未就学児からシニア世代まで、社会で必要とされる情報教育はどうあるべきなのか、の研究とその教材の開発をおこない、犯罪の被害者、情報弱者の救済に貢献しています。

研究成果の社会での実装、活用シーン

小中高校での情報教育あり方を研究し、教材を開発し、実際に教育を実施することで、情報教育の質の向上と適切な教材の普及、教員の育成に寄与しています。
シニア世代に対しては、情報に関する犯罪の被害者・加害者にならないための情報安全教育とはどうあるべきかを研究し、その教育実践を行うことで、高齢者が安全に情報社会で生活ができるような支援を行い、地域社会に貢献しています。

高校生へのメッセージ

社会はモノからサービスに移行し、ビジネスにおいて情報を活用することが不可欠になってきており、様々な業種で情報のエンジニアが必要とされています。ビジネスにどう情報を活用できるか、そして情報犯罪に巻き込まれないようにするにはどうしたら良いのか、この情報工学科で学んで、それを多くの人々に伝え、安全で快適に暮らせる情報社会を創るエンジニアになりませんか。それには、情報技術の修得とそれを伝える教育が必要で、それらを学ぶことができる情報工学科を目指しています。