さまざまな時間スケールで電気伝導現象を調べ、物質中の電子やイオンのダイナミクスを明らかにする

Ryotaro Inoue

井上 亮太郎准教授

ミリ波テラヘルツ波、半導体、誘電体、超伝導体

※2025年4月開設

電気電子工学科

研究の概要

物質は原子(イオン)とそれを取り巻く電子によって構成されていますが、電子やイオンの多様な振舞いに特徴的な時間スケールは幅広い桁数に広がっています。さまざまな時間スケールで電気伝導現象を調べ、これら電子やイオンの多様な振舞いを切り分けて研究する手法=スペクトロスコピーを駆使して物質中の電子やイオンの新しい振舞いを探し、これまで世の中になかった新規物質の発見につながる計測手法の開発を目指しています。

研究成果の社会での実装、活用シーン

電気を運ぶ物質としてはもちろん電子がまず思い浮かびますが、固体イオン電池などの研究が進み、イオンで電気を運ぶ物質も注目を集めています。ナノテクノロジーの進歩によってデバイスが小型化していることも追い風になっていると言えます。さまざまな時間スケールでの測定技術を組み合わせることによって、物質中における新しい電気伝導現象を示す物質を見つけます。

高校生へのメッセージ

高校の授業で習う物理や化学は机の上での勉強が中心になりますが、その勉強で得た知識や計算力が実際役立つ現場に直面できる点がものづくりの一番の魅力だと思います。すぐに何に役立つか分からないことであっても、何にでも興味をもって積極的に取り組んでいくうちに、自分が面白い!と思えるものにきっと出会えると思います。