マルチメディアデータの検索とその応用

Teruhisa Hochin

寶珍 輝尚教授

データベース、信号処理、ビッグデータ管理

※2025年4月開設

情報工学科

研究の概要

画像・音・音楽・動画といったマルチメディアデータは、スマホ、PCやウェブ上のあらゆるところに存在します。このようなマルチメディアデータを内容や印象に基づいて検索する手法について研究しています。特に、動画に合った音楽を検索するといった異種メディアデータの相互検索の実現を目指しています。

また、例えば、動画と音楽がうまく組み合わされると、それぞれを単体で視聴した場合と比べて盛り上がる場合があります。これを利用して、利用者がよりポジティブになり、ウェルビーイングな生活を送れるようにする方法についても検討しています。

さらに、マルチメディアデータを検索手法に使用する研究もしています。例えば、メロディーラインを表す曲線を描いて音楽を検索するようなことです。

研究成果の社会での実装、活用シーン

異種メディアデータの相互検索は、例えば、自分で撮った動画にBGMを付ける場合や自作の音楽にBGVを付ける場合に利用できます。また、店内、待ち合わせ場所、休憩所のその時の雰囲気に合った音楽、動画を提示する場合や車窓に合った音楽を選曲する場合にも使えます。

一日の初めに活力を得る時、お昼に気分を一新する時や一日の終わりに癒しや安らぎを得る時に、その時の気分に合わせたうまく組み合わされた画像・音楽・動画等を視聴する場合にも使えます。

高校生へのメッセージ

自分の興味のあることや好きなことをやるようにしましょう。「好きこそものの上手なれ」という言葉もありますが、自分の興味のあることや好きなことには熱意をもって取り組めるからです。熱意を持って取り組んでいる人には誰もかないません。それから、分からないことは質問しましょう。基本的過ぎて失礼になるかもしれないというような質問が、案外とても重要な質問だったり、新たな発見や発明に結び付いたりします。